どうもstsです。
本日のテーマは「将棋」です。
昨年末、丸山忠久九段が叡王戦予選において勝利を挙げたことにより、通算1000勝を達成しました。おめでとうございます!
ということで今回は将棋界における歴代の1000勝達成者をまとめてみました。
それではさっそくどうぞ!
①「巨人」大山康晴十五世名人【永世十段・永世王位・永世王将・永世棋聖】
初の1000勝達成者は大山康晴十五世名人です。大山先生は昭和の時代を彩り、「巨人」と言われ、歴代最強の棋士の一人です。
大山先生は16歳でプロ入り。名人13連覇、五冠独占、50棋戦連続タイトル戦登場という不滅の記録を数多く作り、昭和の時代を彩り活躍。タイトル通算獲得数は80期(歴代2位)を数えました。平成に入っても、還暦を超えながらA級の座を守り続けトップ棋士として君臨し続け、1992年、69歳で現役でA級在籍のまま亡くなりました。
②「神武以来の天才」加藤一二三九段
2人目の達成者は加藤一二三九段です。若手時代から活躍を続け「神武以来の天才」と呼ばれました。
加藤先生は14歳でプロ入り。史上初の中学生棋士として最年少記録を様々打ち立てました。また衰えぬ闘志で現役を長く続け、現役晩年は史上最年長棋士として最年長記録を数多く樹立。また加藤先生は早指しの将棋も得意とし、「1分将棋の神様」とも呼ばれました。
③「自然流」中原誠十六世名人【永世十段・永世王位・名誉王座・永世棋聖】
3人目の達成者は中原誠十六世名人。自然な手を積み重ね勝利を掴む棋風は「自然流」と呼ばれ、多くの将棋指しの手本となっています。
中原先生は18歳でプロ入り。順位戦では毎年昇級を重ね。タイトル戦では長らく続いた大山先生の時代を打ち破り、「棋界の太陽」と呼ばれました。中原先生は昭和後期~平成初期にかけて活躍。中原時代を築き、永世称号は5つ獲得。タイトル通算獲得数は64期(歴代3位)を数えました。
4人目の達成者は米長邦雄永世棋聖です。米長先生は中終盤の不利な場面で局面を複雑化する手を放ち、逆転をする様は「泥沼流」と呼ばれました。
米長先生は19歳でプロ入り。中原先生とは若手時代からライバル関係であり数多くの名勝負を繰り広げました。米長先生は2003年に引退。引退後は会長に就任。第1期電王戦ではコンピュータソフトと戦うなど、引退後も盤上、盤外で活躍を続け、2013年に亡くなりました。
⑤「自在流」内藤國雄九段
5人目は内藤國雄九段です。内藤先生は横歩取りなど空中戦法を得意とし、「自在流」の棋風で知られました。
内藤先生は18歳でプロ入り。棋聖や王位のタイトルを獲得し、A級にも17期在籍しました。内藤先生は年齢を重ねても長らく奮闘し、順位戦では還暦を超えてなおB級2組で昇級争いをするなど活躍しました。内藤先生は2015年に引退。最終対局はちょうど1000敗という節目の対局となりました。
⑥「火の玉流」有吉道夫九段
6人目の達成者は有吉道夫九段。有吉先生は激しい攻めを繰り出す様は「火の玉流」と呼ばれました。
有吉先生は19歳でプロり。棋聖のタイトル経験者でもあります。また内藤先生とは関西を代表するライバル関係と知られ、内藤先生と同じく還暦を超えても活躍し、A級には通算21期在籍。最年長棋士として長らく現役を続けました。有吉先生は2010年74歳で引退。2022年に亡くなりました。
⑦「光速流」谷川浩司十七世名人
7人目の達成者は谷川浩司九段。終盤において相手玉を一気に寄せきる様は「光速流」と呼ばれファンを魅了します。
谷川先生は14歳でプロ入り。その後21歳という当時史上最年少記録で名人の座に就くと、昭和から平成にかけて活躍。羽生先生とは平成の間で数多くタイトル戦でぶつかり、激闘を繰り広げました。谷川先生は現在1400勝も目前に迫っており、大山先生の勝数を追い抜けるかにも注目です。
⑧「レジェンド」羽生善治九段【永世竜王・十九世名人・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世王将・永世棋聖】
8人目の達成者は羽生善治九段。現在の日本将棋連盟の会長という激務の中にありながらトップ棋士として活躍を続ける将棋界の「レジェンド」です。
羽生先生は15歳でプロ入り。史上初の七冠独占、永世七冠達成など平成将棋界の中心として活躍しました。羽生先生は1000勝を最年少・プロ入り最速・最高勝率で達成。その後も勝利を積み重ね、史上初となる1500勝も達成。今後この記録を打ち破れる棋士が現れるか、どこまで記録を伸ばすのか注目です。
9人目の達成者は、佐藤康光九段。「1秒間に1億と3手読む」と言われる深い読みから「緻密流」と呼ばれます。
佐藤先生は17歳でプロ入り。若手時代から竜王を獲るなど活躍。30代に入ってからは棋聖戦では特に強さを発揮、6連覇を果たし、永世棋聖の資格者となっています。A級には日本将棋連盟の会長を務めながら、50歳を超えて在籍。誰も真似できない序盤戦術は常に注目の的です。
⑩「激辛流」丸山忠久九段
10人目の達成者は、今回1000勝を果たした丸山忠久九段です。丸山先生は優勢な局面で辛い手を選び勝利を手繰り寄せる様から「激辛流」の棋風で知られています。
丸山先生は19歳でプロ入り。角換わりのスペシャリストとして有名で、若手時代からコンスタントに勝ち星を積み重ね、名人や棋王のタイトルを獲得。先日の銀河戦では藤井聡太銀河を破り、初優勝。羽生世代の一角としてまだまだ勝利数を積み重ねていくでしょう。
以上のようになっています。
通算勝利数を増やすためには、長く活躍を続けることが条件として挙げられ、過去達成した人数の少なさから、1000勝は一つのステータスとされています。
次の1000勝達成者は誰になるのでしょうか。注目です。ではまた!