将棋界タイトル戦同一カードランキング

どうもstsです。

今回のテーマは「将棋」です。

将棋界ではタイトルを懸けた争いが常に行われており、中でもその時代に突き抜けた数名の棋士がいるとタイトル戦で同一カードの組み合わせが実現することが多々あります。

今回はタイトル戦における同一カード対戦記録を多い順位まとめてみました。

トップ10です。皆様も対戦カードを予想しながら是非お楽しみください。

それではさっそくどうぞ!

 

1位羽生善治九段(17勝)谷川浩司九段(5勝) 22回

第1位は平成を代表するゴールデンカード、羽生先生と谷川先生。タイトル戦で戦った数、なんと22回(!)平成の将棋界を語る上でこの両先生は欠かせません。

両先生は当時あった7大タイトル全てで対戦経験があり、七冠王を懸けた戦い、十七世名人争い、覇権争いと語りつくせない名勝負を数多く残しています。

【内訳】

竜王戦 3回 名人戦 1回 

王位戦 5回 王座戦 3回 

棋王戦 2回 王将戦 4回 

棋聖戦 4回 

 

 

2位羽生善治九段(17勝)佐藤康光九段(4勝) 21回

2位は同世代であり、若手時代は同じ「島研」に所属して切磋琢磨し、50代を越えてなお第一線で活躍を続ける羽生先生と佐藤先生。

両先生は20代前半の時からタイトル戦でぶつかり、30代では夏に3連続タイトル戦でぶつかる「炎の十七番勝負」を繰り広げ、40代でも多くのタイトル戦でぶつかりました。

【内訳】

竜王戦 3回 王位戦 4回 

王座戦 3回 棋王戦 3回 

王将戦 6回 棋聖戦 2回

 

 

3位大山康晴十五世名人(15勝)升田幸三実力制第四代名人(5勝) 20回

3位は戦後将棋界を彩り、今なお将棋ファンを魅了してやまないライバル関係、大山先生と升田先生。

両先生は名人戦で9度激突。升田先生の三冠独占、石田流シリーズなど数多くの記憶に残る対局を残し、異なる棋風が盤上でぶつかる様子は将棋ファンの注目の的でした。

【内訳】

名人戦 9回 十段戦(九段戦) 5回

王将戦 4回 棋聖戦 2回

 

 

3位大山康晴十五世名人(18勝)二上達也九段(2勝)

3位は大山先生と二上先生。50歳を越えてタイトルを獲得し、日本将棋連盟の会長としても将棋界を支えた両先生です。

タイトル戦では大山先生の番外戦術に苦しめられたこともあり二上先生の分が悪いですが、勝利した2回はいずれも大山五冠独占を崩す2回であり、大きな印象を残しました。

【内訳】

名人戦 3回 十段戦(九段戦) 5回

王位戦 1回 王将戦 5回

棋聖戦 6回

 

 

3位中原誠十六世名人(16勝)大山康晴十五世名人(4勝) 20回

同率3位は昭和将棋界において時代を作り、絶対王者として君臨した中原先生と大山先生。年齢差はトップ10の中では最大の24歳差(!)です。

他の棋士に対しては圧倒的な強さを誇った大山先生も中原先生にだけは苦戦していたのが印象的です。

【内訳】

名人戦 3回 十段戦 6回

王位戦 3回 王将戦 4回

棋聖戦 4回

 

 

3位中原誠十六世名人(14勝)米長邦雄永世棋聖(6勝) 20回

同率3位は昭和将棋を語る上欠かせないライバル決戦。中原先生と米長先生。若手時代からのライバル関係で同一カードによる総対局数では歴代1位。

タイトル戦では中原先生が勝利することが多かったですが、米長先生も50歳名人を果たすなど記憶残るタイトル戦が多いです。

【内訳】

名人戦 6回 十段戦 4回

王位戦 4回 棋王戦 2回

王将戦 3回 棋聖戦 1回

 

 

7位羽生善治九段(8勝)森内俊之九段(8勝) 16回

7位は小学生時代からのライバル関係として知られ、江戸時代から続く将棋界の歴史上唯一となる同学年の永世名人となっている羽生先生と森内先生。

このお二方の戦いを語る上で外せないのはやはり名人戦名人戦だけ9回顔を合わせ、名人の地位には二人のどちらかしか就かないという状況が長らく続いたほどでした。

【内訳】

竜王戦 1回 名人戦 9回 

王座戦 1回 棋王戦 2回 

王将戦 2回 棋聖戦 1回 

 

 

8位中原誠十六世名人(5勝)加藤一二三九段(4勝) 9回

8位は昭和の時代を彩った両巨匠、中原先生と加藤先生このお二人の対局は本格派の矢倉の戦いが多く、死闘が繰り広げられました。

両先生のタイトル戦は十段戦では4度実現、全冠制覇阻んだ棋王戦や十番勝負となった名人戦が有名です

【内訳】

名人戦 2回 十段戦 4回

棋王戦 1回 王将戦 1回

棋聖戦 1回

 

 

8位渡辺明名人(5勝)羽生善治九段(4勝) 9回

同率8位はともに中学生棋士であり、平成後期に世代闘争も繰り広げた渡辺名人と羽生九段。初めてぶつかったタイトル戦で羽生先生の手が震えたのは有名なお話。

史上初の永世竜王永世七冠を懸けた戦いなど記録にも記憶にも残るタイトル戦がいくつもあり、このお二人の対戦カードで名局賞は通算3度選ばれています。

【内訳】

竜王戦 3回 王座戦 3回

棋王戦 1回 王将戦 1回

棋聖戦 1回

 

10位大山康晴十五世名人(7勝)加藤一二三九段(1勝) 8回

10位は共に還暦を越えてA級に在籍し、長らくトップ棋士として活躍した大山先生と加藤先生。

個人的には加藤先生は若手時代20歳で名人挑戦者として勝ち進むも大山先生が名人としての威厳を示した守った名人戦が強く印象にあります。

【内訳】

名人戦 1回 十段戦 2回

王位戦 1回 王将戦 4回

 

以上のようになっています。

トップ10に複数回登場したのは以下の棋士

羽生善治九段 4回(VS谷川浩司九段、VS佐藤康光九段、VS森内俊之九段、VS渡辺明名人)

大山康晴十五世名人 4回(VS升田幸三実力制第四代名人、VS二上達也九段、VS中原誠十六世名人、VS加藤一二三九段)

中原誠十六世名人 3回(VS大山康晴十五世名人、VS米長邦雄永世棋聖、VS加藤一二三九段)

加藤一二三九段 2回(VS中原誠十六世名人、VS大山康晴十五世名人)

同一カードでこれだけ上位に名前が入るのは大変なことであり、長きに渡って活躍したことがわかります。

 

またトップ10には入りませんでしたが、その他多い組み合わせとしては

羽生善治九段(5勝)ー郷田真隆九段(2勝) 7回

大山康晴十五世名人(4勝)ー米長邦雄永世棋聖(2勝) 6回

中原誠十六世名人(4勝)ー内藤國雄九段(2勝) 6回

中原誠十六世名人(3勝)ー谷川浩司九段(3勝) 6回

羽生善治九段(4勝)ー深浦康市九段(2勝) 6回

となっています。

これからタイトル戦に多く登場することが予想される藤井聡太先生や渡辺明先生も将来このランキングに喰いこんでくるかもしれません。そのような将来も楽しみにしつつ将棋界に注目してみましょう!

 

ではまた!