どうもstsです。
今回のテーマも「将棋」です。
先日、動画配信サイト「ABEMA」にて第5回ABEMAトーナメントのドラフト会議の模様が放送されました。
5年前から始まった本棋戦。非公式戦ながら持ち時間5分で一手指すごとに5秒増えるという「フィッシャールール」が話題を呼び、一昨年の第3回からは将棋界初のチーム戦となりました。
チームリーダーを務めるトップ棋士達がドラフトでどの棋士を指名、どのようなチームを結成するか注目が集まりました。
ということでドラフト会議で決定したチームをまとめてみました。
※チーム動画公開前ということでチーム名の詳細や由来は不明な部分が多いです。ご了承ください。
※第4回ABEMAトーナメントの記事はこちら。
それではさっそくどうぞ!
①チーム藤井【スリーカード】
前回は初のチームリーダーを務めるとリーダーらしく活躍。個人戦時代も含めると4連覇を達成。今大会も優勝の筆頭株です。
今回は前回と違い先輩棋士を指名。1巡目では森内九段を3名による競合の末獲得。2巡目では自身と同姓で同じく人気棋士の藤井九段を指名。夢のW藤井が実現しました。
チーム名は「スリーカード」。チーム動画で挑んだ大富豪を行い、その中で使われる役名がチーム名となりました。チームカラーはエメラルドグリーン。
②チーム渡辺【マンモス】
・渡辺明名人【チームリーダー】
・近藤誠也七段【1巡目選択棋士】
・渡辺和史五段【2巡目選択棋士】
前回は「圧力ナベによる戸辺責め」というワードでも注目を集めたチーム渡辺。2大会連続で予選突破となったが本戦の初戦で敗れました。
1巡目では3年連続となる弟弟子の近藤七段を指名。2巡目では若手で勝率も高く、昨年度の連勝賞を受賞した渡辺五段を指名しました。
チーム名は「マンモス」。渡辺五段の師匠が豊川孝弘七段なのでその代表フレーズ「マンモス」が由来です。チームカラーは水色。
三チーム永瀬【川崎家】
・永瀬拓矢王座【チームリーダー】
・増田康宏六段【1巡目選択棋士】
・斎藤明日斗五段【2巡目選択棋士】
前々回大会は優勝を果たし連覇に挑んだ前回大会。安定した成績を残したものの、本戦でチーム藤井に敗れベスト4で敗退となりました。
1巡目では3年連続指名となる増田六段を競合の末獲得。2巡目ではクジ競合で敗れるも関東若手の斎藤五段を獲得しました。
チーム名は「川崎家」。昨年と同じく永瀬王座のご実家のラーメン屋さんのお名前がチーム名となっています。チームカラーは黄色。
④チーム羽生【トワイライトゾーン】
・羽生善治九段【チームリーダー】
前回は予選敗退の危機から驚異的な追い上げでプレーオフの末、本戦出場を果たしたチーム羽生。個人のTwitterアカウントも開設し、今年はより注目が集まります。
注目されたドラフトは昨年と同じく中村七段と佐藤七段を再指名。強まったチームワークで進化してより良い結果を目指します。
チーム名は「トワイライトゾーン」。不可思議や超常現象が起きる場所を指す言葉で、昨年の「in the ZONE」から進化した名前となっています。チームカラーは金色。
⑤チーム康光【枝豆】
・佐藤康光九段【チームリーダー】
前回は前々回と同じく永世称号者二人と組みレジェンドチームを再び結成し話題を呼んだものの予選敗退。今年は巻き返しを狙います。
1巡目では競合の末敗れますが、再指名で郷田九段を獲得。2巡目では先崎九段を獲得して同世代の棋士3名でのチーム結成となりました。
チーム名は「枝豆」。枝豆は誰からも愛されているため、ファンの皆様に愛されたいという思いからつけられたそうです。チームカラーは濃い紫色。
⑥チーム三浦【シンジンオウ】
・三浦弘行九段【チームリーダー】
・伊藤匠五段【1巡目選択棋士】
・池永天志五段【2巡目選択棋士】
前回は前々回と同じメンバーで「シン・ミレニアム」として再結成となったものの予選敗退。今年は予選突破なるか。
ドラフト1巡目では競合になると思われた伊藤五段を一本釣り。2巡目ではクジ競合で敗れるも昨年準優勝メンバー池永五段を獲得しました。
チーム名は「シンジンオウ」。昨年伊藤五段は新人王に輝き、三浦九段も池永五段もかつて新人王戦で優勝しているのでそのことが関係してそうです。チームカラーは緑色。
⑦チーム天彦【HADO】
・佐藤天彦九段【チームリーダー】
・梶浦宏隆七段【1巡目選択棋士】
昨年は自身の弟弟子と自身の師匠も世話になったという鈴木九段を指名するも無念の予選敗退。今年は逆襲を狙う。
今大会は1巡目でクジでの競合の末敗れますが、梶浦六段を獲得。2巡目でも競合になりますが、ここでは当たりを引いて佐々木五段を獲得。若手二人を揃えました。
チーム名は「HADO」。読み方は「ハドウ」。チーム動画で行った新しいARスポーツの「HADO」で結束力が高まったことでチーム名となりました。チームカラーは赤色。
⑧チーム豊島【TMF】
・豊島将之九段【チームリーダー】
前回は全員藤井聡太先生に勝ち越しているメンバーで固めるも大激戦の末、予選で敗退。無念の2年連続予選敗退となりました。
ドラフト1巡目では2連続で当たりを引けず辛酸を舐めたが、丸山九段を獲得。2巡目でも深浦九段と今までは違いベテランの棋士で固めました。
チーム名は「TMF」。豊島九段(T)、丸山九段(M)、深浦九段(F)の苗字のアルファベットを取ったチーム名になっています。チームカラーは紺色。
⑨チーム山崎【厄払い】
・山崎隆之八段【チームリーダー】
・松尾歩八段【1巡目選択棋士】
前回、前々回とドラフトで指名され参加していた山崎先生。今大会は初のチームリーダーとしてドラフト会議に見参です。
ドラフトでは1巡目でクジ競合の末獲得した松尾七段、2巡目で阿久津七段を指名。同世代で若手時代から切磋琢磨し続けてきたお二人の指名に将棋界は湧きました。
チーム名は「厄払い」。同世代であるがゆえに皮肉にも前厄・本厄・後厄の3人ということがチーム名の由来。チームカラーはオレンジ色。
⑩チーム広瀬【国士無双】
・広瀬章人八段【チームリーダー】
・青嶋未来六段【1巡目選択棋士】
・三枚堂達也七段【2巡目選択棋士】
一昨年は麻雀好きの棋士、昨年は自身と同じく早稲田大学出身の棋士で固めるなど毎回何かしらのテーマを持って結成するチーム広瀬。
今回は1巡目で青嶋六段を獲得。2巡目で「大三元」再結成を狙う予定も阻まれ、クジ競合で敗れた末、同じく麻雀好きの三枚堂七段を獲得した。
チーム名は「国士無双」。上記のように麻雀好きの3人ということで麻雀の役の一つ、国士無双がチーム名になりました。チームカラーは青色。
⑪チーム糸谷【乾坤一擲】
・糸谷哲郎八段【チームリーダー】
・黒沢怜生六段【1巡目選択棋士】
・西田拓也五段【2巡目選択棋士】
前回は定跡を離れた力戦を好む棋士で固め、チーム名も「FREE STYLE」として本戦に進出した。まだチーム動画のバンジージャンプも話題を呼びました。
1巡目ではクジ競合の末敗れるも黒沢六段を獲得。2巡目では自身の弟弟子にあたる西田五段を指名した。
チーム名は「乾坤一擲」。共通項が少ない3人らしいですが、3人とも勝負師ということで大勝負に懸ける四字熟語が選ばれました。チームカラーは濃い紫色。
⑫チーム稲葉【サンライズワン】
・稲葉陽八段【チームリーダー】
・服部慎一郎四段【1巡目選択棋士】
・出口若武五段【2巡目選択棋士】
前回は加古川観光大使を務める棋士で固めたチーム稲葉。同郷の棋士でのチームワークで見事予選突破となった。
ドラフトでは服部四段と出口五段を獲得。叡王戦の挑戦権を争った勢いのある若手棋士2名でチーム結成となった。
チーム名は「サンライズワン」。全員名前から一文字ずつ取った言葉がチーム名となりました。日の出のように登っていき、一番を目指します。チームカラーは黄緑色。
⑬チーム菅井【真・振り飛車】
・菅井竜也八段【チームリーダー】
前回は初のチームリーダーを務め、先輩棋士2人とチームを結成。自身も圧倒的な強さでベスト4に残る好成績を残しました。
ドラフトでは久保九段と佐藤七段を獲得。自身のドラフト前の発言通り、振り飛車チーム結成となった。
チーム名は「真・振り飛車」。一昨年のチーム久保のチーム名「振り飛車」からより進化した名前となりました。チームカラーは黒色。
⑭チーム斎藤【シン・エンジェル】
・斎藤慎太郎八段【チームリーダー】
前回は初のチームリーダーとしてドラフト会議初参加もクジ運に恵まれず苦戦した斎藤八段。師弟トーナメントも制しており二冠達成なるか注目です。
ドラフトでは木村九段と佐々木七段を獲得。両者とも昨年準優勝の二人であり、実績も経験も申し分ないチームを結成しました。
チーム名は「シン・エンジェル」。前回チーム木村のチーム名「エンジェル」と斎藤慎太郎八段の名前の「シン」をかけたチーム名となりました。チームカラーはピンク色。
⑮エントリーチーム【下克上】
・折田翔吾四段【関東Aブロック代表】
・黒田尭之五段【関東Bブロック代表】
・冨田誠也四段【関西ブロック代表】
今年もドラフトで指名されなかった棋士でエントリートーナメントを開催。関西、関東A、関東Bの3ブロックに分けて予選が行われました。
予選を突破したのは、冨田四段と折田四段と黒田五段。3棋士とも関西所属の棋士で固まりました。チームリーダーは折田四段が務めます。
チーム名は「下克上」。予選を勝ち上がったきた3棋士で下剋上を起こすか注目です。チームカラーはグレー。
以上のようになっています。
また予選の組分けも決定しました。
【予選Aリーグ】
・チーム永瀬
・チーム羽生
・チーム三浦
【予選Bリーグ】
・チーム糸谷
・チーム菅井
・チーム斎藤
【予選Cリーグ】
・チーム豊島
・チーム山崎
・チーム広瀬
【予選Dリーグ】
・チーム康光
・チーム天彦
・チーム稲葉
【予選Eリーグ】
・チーム藤井
・チーム渡辺
・エントリーチーム
以上のようになっています。
今年のドラフト会議は未だかつてない重複となり、どのようなチームになるかファンとしては見ていて非常に面白かったです。
いよいよ本戦トーナメントが始まった第5回ABEMAトーナメント、これからも目が離せません!
ではまた!