今週の火曜日から水曜日にかけて、第31期竜王戦第2局がおこなわれました。戦型は第1局と同じく角換わりになり、羽生善治竜王が端歩を受けず、広瀬章人八段がその端歩を突き越し、その分の手を攻めに回し羽生竜王から先行する形となりました。
1日目終了時点では、羽生竜王の攻めが切れそうという評判でしたが、最後まで攻めきり羽生竜王の勝ちとなりました。あそこからでも攻めが繋がるという羽生竜王の大局観が冴え渡る対局となりました。
これで羽生竜王は、2連勝。防衛そして夢のタイトル通算100期まであと2勝と迫りました。
一方の広瀬八段は、敗れはしたものの、竜王戦第3局だけでいえば後手番の勝率が高かっと記憶しているのでまだわかりません。
次の第3局が待ち遠しいです!
さてこの両対局者の共通点の一つとして、同世代の棋士が多いことが挙げられます。
過去には「チャイルドブランド」と呼ばれていました。
元々「チャイルドブランド」とは、10代のときから目覚ましい活躍をしていた、
・村山聖(1969年生まれ)
・佐藤康光(1969年生まれ)
・羽生善治(1970年生まれ)
・森内俊之(1970年生まれ)
この4人の棋士のことを指していました。
そして
・先崎学(1970年生まれ)
・丸山忠久(1970年生まれ)
・藤井猛(1970年生まれ)
・郷田真隆(1971年生まれ)
のこの4名も同い年の棋士ということで現在は、「羽生世代」の棋士として数えられています。
そして時は流れ2002年頃、まだプロになる前の三段・二段の中に将来有望な同世代の棋士が固まっているということで週刊将棋で「第二のチャイルドブランド」として特集が組まれま
その世代の中でも
・中村太地(1986年生まれ)
・広瀬章人(1987年生まれ)
・佐藤天彦(1988年生まれ)
・糸谷哲郎(1988年生まれ)
はタイトルを獲得しており、
タイトル獲得経験こそないものの同世代の棋士として他に
・金井恒太(1986年生まれ)
・戸辺誠(1986年生まれ)
・高崎一生(1987年生まれ)
・稲葉陽(1988年生まれ)
などがいます。
どちらも今は年齢を重ね、「チャイルドブランド」と呼ばれることはありませんが、羽生世代の棋士は言わずもがな、広瀬八段の世代も最近はタイトル戦常連となっています。
やはり競い合える同世代がいるというのは大きいのかもしれません。
共に活躍同世代のライバルたちとしのぎを削ってきた両対局者、次の第3局も熱戦を期待しましょう!