どうもstsです。
先日、JT杯将棋日本シリーズの決勝が行われ、豊島将之竜王が永瀬拓矢王座を破り、通算2回目の優勝を果たしました。
そこで今回はJT杯の通算記録をランキングにしてまとめてみました。
優勝回数、通算出場回数、連続出場回数、通算対局数、通算勝数、通算勝の順で載っています。
さっそくどうぞ!
【優勝回数ランキング】
1位谷川浩司九段 6回
2位羽生善治九段 5回
3位郷田真隆九段 3回
3位渡辺明名人 3回
6位加藤一二三九段 2回
6位丸山忠久九段 2回
6位藤井猛九段 2回
6位佐藤康光九段 2回
6位森下卓九段 2回
6位久保利明九段 2回
まずは優勝回数のランキング。1位は谷川浩司九段。なんと優勝6回!トップ棋士しか揃わない大会でこの回数は恐ろしいものがあります。2位は羽生善治九段。谷川九段の記録にあと1つと迫っています。
【通算出場回数ランキング】(第41回まで)
1位羽生善治九段 31回←NEW
2位谷川浩司九段 30回
3位佐藤康光九段 23回
3位森内俊之九段 23回
5位中原誠十六世名人 20回
5位丸山忠久九段 20回
5位郷田真隆九段 20回
8位加藤一二三九段 18回
10位三浦弘之九段 15回
10位渡辺明名人 15回←NEW
羽生善治九段は今大会の出場で谷川浩司九段の記録を越え、歴代単独1位になりました。今年は竜王戦の挑戦者にもなり、来年の出場がほぼ確定しているのでまだ記録は伸びそうです。
そして渡辺明名人は今大会の出場でついにTOP10にランクイン。渡辺名人も来年の出場が確定しているのでまだまだ記録は伸びそうです。
【連続出場回数ランキング】(第41回まで)
1位羽生善治九段 31回(継続中)←NEW
2位谷川浩司九段 29回
3位森内俊之九段 23回
4位佐藤康光九段 21回
5位中原誠十六世名人 20回
6位丸山忠久九段 18回
8位大山康晴十五世名人 13回
8位郷田真隆九段 13回
10位島朗九段 11回
こちらも羽生善治九段が歴代1位。自身の記録をまた伸ばしました。JT杯は前年優勝者とタイトル保持者以外は昨年の獲得賞金額・対局料のランキング上位から選らばれます。そのため毎年安定した活躍ができなければ連続で出場することができないため、より価値の高い記録といえます。
【通算対局数ランキング】(第40回まで)
1位谷川浩司九段 64局
1位羽生善治九段 64局←NEW
3位佐藤康光九段 44局
4位森内俊之九段 39局
4位丸山忠久九段 39局
6位郷田真隆九段 38局
8位中原誠十六世名人 36局
9位加藤一二三九段 35局
9位深浦康市九段 35局
こちらは谷川浩司九段と羽生善治九段が歴代1位。羽生九段は先にも述べましたが、来年の出場がほぼ確定しているので、来年歴代単独1位になりそうです。
このランキングを見ると1位~5位に羽生世代の棋士が仲良く(?)ランクイン。羽生世代の強さがここでもわかります。
【通算勝数ランキング】(第41回まで)
1位谷川浩司九段 40勝
2位羽生善治九段 38勝
3位佐藤康光九段 23勝
4位深浦康市九段 22勝
6位郷田真隆九段 21勝
6位丸山忠久九段 21勝
7位加藤一二三九段 19勝
7位久保利明九段 19勝←NEW
9位中原誠十六世名人 17勝
9位森内俊之九段 17勝
歴代1位は谷川浩司九段。やはり最多優勝者が順当に1位となっています。今大会出場した久保九段は加藤一二三九段の記録に並びました。
この中で目を引くのは深浦康市九段。出場13回ながら勝数は歴代4位の22勝!毎回上位に残って活躍していることがわかります。勝数は出場しているだけでは伸びない記録なのでこちらも価値のある記録です。
【通算勝率ランキング】(第40回まで、通算10局以上)
2位山崎隆之八段 0.636(7勝4敗)
3位深浦康市九段 0.629(22勝13敗)
4位谷川浩司九段 0.625(40勝24敗)
5位森下卓九段 0.615(16勝10敗)
6位久保利明九段 0.613(19勝12敗)←NEW
8位羽生善治九段 0.594(38勝26敗)←NEW
9位渡辺明名人 0.556(15勝12敗)←NEW
10位郷田真隆九段 0.553(21勝17敗)
最後は通算勝率ランキング。1位は豊島将之竜王。勝率はなんと驚異の7割5分。今回の優勝前でも歴代1位でしたが、さらに記録を伸ばしました。
2位は山崎隆之八段。過去に1回戦からの優勝と準優勝が1回ずつあり、それで勝率を上げました。
3位は深浦康市九段。優勝こそありませんが3回の準優勝が大きく影響しています。
通算勝率は他のランキングと違い、出場する度に増減するものなのでまだまだ変動はあるかもしれません。
以上のようになっています。
米長永世棋聖、谷川九段、羽生九段、郷田九段は全てのランキングでトップ10に入っています。この4人の共通点は3回以上優勝しているということ。渡辺名人も3回以上優勝していますが、まだ出場歴が4人に比べて短いため、ランクインしている部門は少なめです。しかしこの法則からいくと将来のランクインは固そうです。
そして何よりも目を引くのが谷川浩司九段と羽生善治九段。勝率以外のランキングにおいて二人で1位と2位を独占。かつてのタイトル戦で幾度となくしのぎを削った二人が上位で争っているのは何か胸が熱くなりますね!
そしてJT杯は全局公開対局となるプロ公式戦はもちろん、小学生たちのこども大会も開かている、とても大きな関わりのある棋戦です。これからのJT杯が長く続くことを願っています!