どうもstsです。
本日のテーマも「将棋」です。
本日、第48期棋王戦コナミグループ杯第4局が行われ、藤井聡太竜王の勝利、3勝1敗でタイトル奪取となりました。
藤井竜王はこれで六冠に到達。渡辺名人は名人の一冠となりました。藤井竜王は春からの名人戦の挑戦者にもなっており、両先生の戦いは続きます。次の名人戦は渡辺名人は名人4連覇、藤井竜王は七冠達成を懸けての戦いです。
ということで今回は将棋界の六冠・七冠達成者をまとめてみました。
さっそくどうぞ!
まとめてみた、とは書きましたが将棋界での六冠以上の達成者は一人しかいません。
もう想像がつくと思いますが
その方は・・・
羽生善治九段です。羽生先生は周知の通り六冠達成後は七冠も達成。当時は現在と違いタイトルは7つしかなかったため、一人でタイトルを総なめとなり、この時は自身の結婚も相まって、「羽生フィーバー」と呼ばれました。
藤井聡太竜王はこの時の羽生先生以来、史上2人目の六冠達成者となりました。
そこで今回はさらに羽生先生の七冠達成までのヴィクトリーロードを振り返ってみましょう。
※赤字は奪取、黒字は防衛、青字は敗退を示しています。
【1989年度】
【1990年度】
【1991年度】
【1992年度】
王座戦 福崎文吾王座 奪取 二冠
【1993年度】
【1994年度】
【1995年度】
棋聖戦 三浦弘之五段 防衛 六冠
王座戦 森けい二九段 防衛 六冠
棋王戦 高橋道雄九段 防衛 七冠
以上のようになっています。
羽生先生は、1993年からの七冠へタイトルを増やしている間は常に勝っていたイメージがあるかもしれませんが、一度竜王戦で失冠して四冠に後退しています。藤井先生は今のところ登場したタイトル戦は全て勝っています。つまり防衛戦は全て防衛、挑戦すれば全て奪取しているということです。羽生先生の七冠までの道のりも恐ろしいぐらい勝っていますが、無敗というのがまたさらに恐ろしいところです。
また1994年度を見てもわかるように、一度全冠制覇に挑戦して敗れると、また一年間全てのタイトルを防衛しなければすぐにチャンスは巡ってきません。しかも防衛しつつ挑戦権も得なければいけないため、スケジュール的にも体力的にも大変です。また現在は八大タイトルとなっているため、防衛する数も増えるためより険しい道となってしまいます。藤井先生はこのまま敗れることなく、八冠へと向かってゆくのでしょうか。
当時の羽生先生も六冠まで到達して、七冠目で敗れた時は、七冠は夢に終わったと思った方も多かったと思います。しかし翌年度、全てのタイトルを防衛して、さらに王将戦の再度の挑戦権も獲得して、七冠達成。不可能に思えた困難を成し遂げることとなり、将棋界の歴史に残る偉業となりました。
羽生先生自身も七冠目で敗れた際は、「もう2、3年チャンスは巡ってこないだろうと思った」と述べています。しかし当時お付き合いしていた現・奥様の理恵様には「全部防衛するから来年お祝いして」と語っていたらしいです。カッコイイですね。
さあ今回、史上2人目かつ史上最年少で六冠王となった藤井聡太竜王。春からの名人戦で奪取して七冠となるのか、渡辺名人が防衛して二十世名人まであと1期とするのか、非常に楽しみです!
ではまた!