幕末志士、2020年の活動振り返り(9月~12月編)

どうもstsです。

今回のテーマはニコニコ動画を代表するゲーム実況者幕末志士さんです。昨年からまとめていた活動振り返り、今回は9月~12月編です。

 1月~4月編、5月~8月編はこちらにあります。

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今回も坂本さんのtwitterでのつぶやきを参考に作っています。 

それでは、さっそくどうぞ!

 

9月15日:坂本さんの誕生日に伴い、YouTubeライブにて『己の誕生日に黒歴史を語る男』を放送。Team幕末からのゲーム『多重人格探偵Ei』を行い、同日フリーゲームとして公開。

9月26日:『スマカス拳③』をYouTubeライブにて行う。

9月30日:「新・幕末ラジオ」でプレイしたゲーム、『ポニーテル連続殺人事件』がフリーゲームとして公開。

10月21日:「新・幕末ラジオ」でプレイしたゲーム、『BAKUMAZUMOU』がフリーゲームとして公開。

10月23日:『テリ山を鍛える会』、ニコニコの会員限定の生放送で行う。

10月31日:『スマカス拳④』をYouTubeライブにて放送。

11月3日:「幕ラジ」でプレイしたゲーム、『ルーフレイン』がフリーゲームとして公開される。

11月19日:ニコニコの会員限定の生放送で「サカチヤン」を行う。

11月20日:「新・幕末ラジオ」でプレイしたゲーム、『便器男』をフリーゲームとして公開。

11月21日:『便器男』の元ネタゲーム、『壺男』原作者から便器男の反応がある。

11月30日:ニコニコの会員限定の生放送で『サカチヤン2(スマカス4.5)』を行う。

12月3日:ニコニコの会員限定の生放送で『サカチヤン3(ランド)』を行う。

12月10日:『髭豚の挑戦』をニコニコの公開生放送にて行う。

12月25日:ニコニコにて、『クリスマスPUBG』を公開生放送で行う。

12月26日:YouTubeライブにて『幕末志士オンライン2をやる!』を放送。幕オン2の説明を行う。また同日、ニコニコでも会員限定の生放送で『幕オン2オープン記念放送』を行う。

12月28日:『幕末志士オンライン2』のiPhone版を公開。

12月31日:年越し生放送『ゆく年くる年幕末志士』をニコニコの会員限定の生放送にて行う。

 

以上のようになっています。9月~12月の間は、基本的に会員生放送で行ったゲームをYouTubeにアップする活動が中心でした。個人的に印象に残っているのは「便器男」ですね(笑)原作をかなり高いレベルでオマージュしたゲームでTeam Mの実力がわかりますよね。

またYouTubeにアップすると、原作者がtwitterで反応するという展開にまでいくのは驚きましたよね(笑)。

 これで1年分の振り返りは終了です。

最後に2020年の1年分を簡単に振り返っておきます。

 

1月11日:「幕ラジ」がスタート。

3月8日:新作ソロ実況動画『【幕末志士 坂本】車縛り【MGS5:TPP】』をニコニコに投稿。

3月27日:『キリザキ君は。』2巻発売。

3月27日:新作ソロ実況動画『【幕末志士 坂本】ケツイ【ボム縛り】』をニコニコに投稿。

3月28日:西郷さんの復帰を発表。

4月4日:「幕末ライブ!」がスタート。

4月26日:西郷さんが幕末志士を離れてソロで活動することを発表。

5月2日:『幕末ライブ!最終回』をYouTubeで生放送を行い、「SAKKACHAN2」を攻略。『幕末生 最終回』もYouTubeで行い、坂本さん・西郷さんの幕末志士としての活動を一旦終える。

5月31日:「幕末オンライン2」のサービス終了。

6月27日:ニコニコにて坂本さんソロで『旅立ち』を全体公開で行い、中岡慎太郎くん(Nくん)と新たにペアで活動することを発表。

6月30日:ニコニコで坂本さんソロの『スマカス拳』(第0回)を生放送で行う。

7月4日:新たな会員限定生放送『新・幕末ラジオ第0回』を放送。

7月11日:『新・幕末ラジオ第1回』を放送。

7月29日:『スマカス拳①』をニコニコで行う。

9月15日:『多重人格探偵Ei』をフリーゲームで公開。

9月30日:『ポニーテル連続殺人事件』をフリーゲームで公開。

10月21日:『BAKUMAZUMOU』をフリーゲームで公開。

11月3日:『ルーフレイン』をフリーゲームで公開。

11月20日:『便器男』をフリーゲームで公開。

12月26日:『幕末志士オンライン2』がオープン。

12月31日:年越し生放送『ゆく年くる年幕末志士』を行う。

 

以上のようになっています。このように見ると一年間で様々なことがありましたね。

幕ラジが始まり、幕末ライブもスタート、坂本さん西郷さんの体制でひとまずラストとなる幕末ライブ最終回の放送、さらには坂本さん中岡くんの新体制のスタートと、幕末志士の歴史の中でも一番の激動の一年だったかもしれません。

2021年はどのような活動をされるのでしょうか。今年も楽しみにしています! 

ではまた!

M-1グランプリ歴代最高得点ランキング(2020年追加版)と審査員の高得点獲得者

どうもstsです。

遅れましたが、新年あけましておめでとうございます。久々のブログ更新です。

 

今年一発目のテーマは「M-1グランプリ」です。昨年末に放送され、マヂカルラブリーさんが優勝。またユニットとして出場していた、おいでやすこがさんが大活躍するなど、話題を呼びました。

ということで、昨年アップしたM-1最高得点ランキングを更新しておきたいと思います。

それではさっそくどうぞ!

 

1位ミルクボーイ 681点(2019年)

2位アンタッチャブル 673点(2004年)

3位笑い飯 668点(2009年)

3位笑い飯 668点(2010年)

3位パンクブーブー 668点(2010年)

6位チュートリアル 664点(2006年)

7位フットボールアワー 663点(2003年)

8位霜降り明星 662点(2018年)

9位かまいたち 660点(2019年)

10位ブラックマヨネーズ 659点(2005年)

11位おいでやすこが 658点(2020年)←NEW

12位笑い飯 656点(2003年)

12位和牛 656点(2018年)

14位ぺこぱ 654点(2019年)

15位和牛 653点(2017年)

16位和牛 652点(2019年)

17位サンドウィッチマン 651点(2007年)

17位パンクブーブー 651点(2009年)

19位キングコング 650点(2007年)

19位ミキ 650点(2017年)

 

 

以上のようになっています。

これは昨年も書いたのですが、年によっては基準点が低かったり、高かったりすることはあるので正確な比較はできないので難しいところですが、今年はおいでやすこがさんの658点が歴代11位にランクインしました。

 

また2015年は審査員が9人、2016年は5人とこの2大会は審査員の数が違うため比較がだきないので合計点数から審査員の数で割った平均点で割りだしたランキングを今年も載せておきます。

 

1位ミルクボーイ 97.2点(2019年)

2位アンタッチャブル 96.1点(2004年)

3位笑い飯 95.4点(2009年)

3位笑い飯 95.4点(2010年)

3位パンクブーブー 95.4点(2010年)

6位チュートリアル 94.8点(2006年)

7位フットボールアワー 94.7点(2003年)

8位霜降り明星 94.5点(2018年)

9位かまいたち 94.3点(2019年)

10位ブラックマヨネーズ 94.1点(2005年)

11位銀シャリ 94点(2016年)

11位おいでやすこが 94点(2020年)←NEW

13位和牛93.8点(2016年)

14位笑い飯 93.7点(2003年)

14位和牛 93.7点(2018年)

16位ぺこぱ 93.4点(2019年)

17位和牛 93.3点(2017年)

18位和牛 93.1点(2019年)

19位サンドウィッチマン 93点(2007年)

19位パンクブーブー 93点(2009年)

 

 以上のようになっています。

しかしこれでは去年の記事とほとんど同じなので、今回はさらに歴代の審査員がつけた高得点獲得者をまとめてみました。

100点から96点を獲得したコンビを載せています。

さっそくどうぞ!

【100点】

笑い飯(2009年、島田紳助)

 

【99点】

笑い飯(2003年、島田紳助)

ジャルジャル(2018年、立川志らく)

・ミルクボーイ(2019年、塙宜之)

 

【98点】

フットボールアワー(2003年、島田紳助中田カウス)

チュートリアル(2006年、島田洋七)

サンドウィッチマン(2007年、島田紳助)

・オードリー(2008年、中田カウス)

笑い飯(2009年、上沼恵美子中田カウス)

パンクブーブー(2009年、上沼恵美子)

NON STYLE(2009年、上沼恵美子)

笑い飯(2010年、南原清隆)

パンクブーブー(2010年、宮迫博之)

・ミキ(2018年、上沼恵美子)

霜降り明星(2018年、塙宜之)

・和牛(2018年、上沼恵美子)

・ミルクボーイ(2019年、上沼恵美子)

 

【97点】

フットボールアワー(2002年、中田カウス)

フットボールアワー(2003年、松本人志島田洋七)

アンタッチャブル(2004年、西川きよし島田洋七中田カウス)

麒麟(2005年、中田カウス)

チュートリアル(2006年、島田紳助中田カウス)

キングコング(2007年、上沼恵美子)

パンクブーブー(2009年、中田カウス)

パンクブーブー(2010年、島田紳助松本人志)

笑い飯(2010年、大竹まこと)

霜降り明星(2018年、上沼恵美子)

・トム・ブラウン(2018年、立川志らく)

・ミルクボーイ(2019年、松本人志富澤たけし立川志らくオール巨人)

 

【96点】

ますだおかだ(2002年、島田洋七)

アンタッチャブル(2004年、南原清隆ラサール石井)

麒麟(2004年、中田カウス)

ブラックマヨネーズ(2005年、島田洋七中田カウス)

トータルテンボス(2007年、島田紳助)

キングコング(2007年、島田紳助)

・ナイツ(2009年、中田カウス)

笑い飯(2010年、島田紳助松本人志中田カウス)

スリムクラブ(2010年、松本人志)

パンクブーブー(2010年、中田カウス)

ジャルジャル(2015年、岩尾望徳井義実)

銀シャリ(2016年、オール巨人)

霜降り明星(2018年、礼二)

・ぺこぱ(2019年、上沼恵美子)

・ミルクボーイ(2019年、礼二)

・和牛(2019年、立川志らく・塙宜之)

・おいでやすこが(2020年、立川志らく)←NEW

 マヂカルラブリー(2020年、礼二)←NEW

 

以上のようになっています。今大会は96点が最高得点で、優勝・準優勝の2組が加わりました。

こちらもその年の基準点によって左右される部分があるので一概に比較することは難しいのですが、歴代のコンビを見ても記憶に残るネタが多いですよね。

大会唯一の100点満点を叩き出した、笑い飯さんの「鳥人」のネタは今なお語り継がれる伝説です。

昨年優勝したミルクボーイさんも審査員全員が96点~99点をつけており、歴代最高得点も納得ですね。

 

今年は様々な意見が出ましたが、過去類を見ないほどの接戦となり、レベルの高い大会でした。

 来年はどのようになるのでしょうか。楽しみにしています!

ではまた!

新・幕末ラジオ、幕ラジの主な登場人物

どうもstsです。

 

今回は「ニコニコゲーム実況界のレジェンド」、幕末志士さんがテーマです。

今年の5月に坂本さん、西郷さん二人による幕末志士体制には一旦ピリオドが打たれ、最終回となったYouTubeライブでの「幕末ライブ!」は大盛りあがりで終わりました。

 

そして約2ヶ月後、新たに中岡くんが加わり、坂本さん、中岡くんの新たな幕末志士(以前のとの差をつけるために「まくまつしし」と呼ぶことも。)体制が出来上がり、毎週土曜日の会員放送も「新・幕末ラジオ」として生まれ変わり、坂本さん+ゲストで行う「幕ラジ」も継続して行われています。

 

ということで、「新・幕末ラジオ」「幕ラジ」に出てくる主な人物10名を新たにまとめてみました。

過去のまとめはこちら。

 

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それではさっそくどうぞ!

 

坂本龍馬【霧崎鋭】

幕末志士の一人。「一千万再生の下を持つ男」。愛称は「坂ちゃん」。圧倒的な語彙力と多弁力が持ち味。ソロでの実況を行うこともしばしば。イラストでは茶髪のポニーテールに赤色の着物で描かれる。

 

中岡慎太郎【N】

坂本さん、西郷さんの幼なじみ。第三の幕末志士。かつてはN名義で登場していたが、西郷さんが幕末志士を離れたことにより、その穴を埋めるべく中岡慎太郎として生まれ変わった。特技はネカマ。イラストでは「N」のメッシュに黄色の着物で描かれる。

 

ミケランジェロ

坂本さんのペット。愛称は「ミケ」。坂本さんが溺愛しており、坂本さんのtwitterで「週刊ミケツ」のコーナーが設けられるほど。ラジオ内で鳴き声が聞こえてくることもある。ファンからの人気も高く擬人化されたイラストもある。

 

④M

坂本さんの知り合い。通称「Mさん」。数多くのゲームを制作、提供し、「ししりうむ」はスマホアプリとしても配信された。また坂本さんが活動休止期間中はラジオで穴を埋めるなど活躍した。イラストではメガネをかけ、紫の着物やTシャツで描かれる。

 

⑤K

坂本さんのかつての職場の先輩。通称「Kさん」。伝説の幕末オンラインの作者で、その他多くのゲームをMさん同様提供している。イラストでは鉄仮面をかぶっており、鎧やオレンジの着物で描かれる。

 

⑥syo

幕末志士公式イラストレーター。通称「syoくん」。「幕末ラジオ」時代から会員生放送のラジオのサムネイルはこのsyoくんが描いている。元々は坂本さんとネット上で知り合い、ただならぬ関係があった模様。

 

⑦大久保

Team Mの一員。「幕ラジ」の第1回に突如として登場。相槌くんポジションとして活躍した。Mさんが作るゲーム内でのキャラクターの声を担当することもしばしばある。イラストでは黒のスーツに髭を生やした状態で描かれる。

 

⑧ツマオカ

中岡くんの奥さん。表立っての登場はないが、中岡くんが作ってきたゲームやスライドでのイラストを描いている。カレンダーのイラストを描いたり、バレタインには坂本さんや西郷さんの分のチョコを作るなど坂本さんらとの関係性は良い模様。

 

桂小五郎【KON】

坂本さん、西郷さんの幼なじみ。第四の幕末志士といえる存在。かつては坂本さんらと実況をしていた模様。表立っての登場はないが、幕末志士オンライン2では常時ログインしていたらしい。イラストではメガネをかけたグレーの髪に青の着物で描かれる。

 

西郷隆盛【そっしー】

幕末志士の一人。「歌うゲラゴリラ」。愛称は「ごっち」。驚異的な歌唱力とゲームテクで視聴者を楽しませる。2020年5月をもって幕末志士を離れる。現在はそっしー名義でソロで活動している。イラストでは黒の短髪に緑の着物で描かれる。

 

以上のようになっています。坂本さん、中岡くんの幕末志士体制になってからよく出てくる人物を中心にまとめました。またTwitter上で見られるイラストが誰かもわかるように書いてみました。

表立っての登場はまだない、桂小五郎さんやツマオカさんもいつか「幕ラジ」などでゲストとして登場して欲しいですね。

 

現在の幕末志士の体制、「新・幕末ラジオ」、「幕ラジ」を見たりする上でのまた一つ手掛かりになればと思います。

これからの幕末志士の活動も楽しみにしています!

JT杯歴代通算記録集

どうもstsです。

 

先日、JT杯将棋日本シリーズの決勝が行われ、豊島将之竜王永瀬拓矢王座を破り、通算2回目の優勝を果たしました。

そこで今回はJT杯の通算記録をランキングにしてまとめてみました。

優勝回数、通算出場回数、連続出場回数、通算対局数、通算勝数、通算勝の順で載っています。

さっそくどうぞ!

 

【優勝回数ランキング】

1位谷川浩司九段 6回

2位羽生善治九段 5回

3位米長邦雄永世棋聖 3回

3位郷田真隆九段 3回

3位渡辺明名人 3回

6位加藤一二三九段 2回

6位丸山忠久九段 2回

6位藤井猛九段 2回

6位佐藤康光九段 2回

6位森下卓九段 2回

6位久保利明九段 2回

6位豊島将之竜王 2回←NEW

 

まずは優勝回数のランキング。1位は谷川浩司九段。なんと優勝6回!トップ棋士しか揃わない大会でこの回数は恐ろしいものがあります。2位は羽生善治九段。谷川九段の記録にあと1つと迫っています。

豊島将之竜王は今回の優勝で6位タイにランクインしました。

 

 

【通算出場回数ランキング】(第41回まで)

1位羽生善治九段 31回←NEW

2位谷川浩司九段 30回

3位佐藤康光九段 23回

3位森内俊之九段 23回

5位中原誠十六世名人 20回

5位丸山忠久九段 20回

5位郷田真隆九段 20回

8位米長邦雄永世棋聖 18回

8位加藤一二三九段 18回

10位三浦弘之九段 15回

10位渡辺明名人 15回←NEW

 

羽生善治九段は今大会の出場で谷川浩司九段の記録を越え、歴代単独1位になりました。今年は竜王戦の挑戦者にもなり、来年の出場がほぼ確定しているのでまだ記録は伸びそうです。

そして渡辺明名人は今大会の出場でついにTOP10にランクイン。渡辺名人も来年の出場が確定しているのでまだまだ記録は伸びそうです。

 

【連続出場回数ランキング】(第41回まで)

1位羽生善治九段 31回(継続中)←NEW

2位谷川浩司九段 29回

3位森内俊之九段 23回

4位佐藤康光九段 21回

5位中原誠十六世名人 20回

6位米長邦雄永世棋聖 18回

6位丸山忠久九段 18回

8位大山康晴十五世名人 13回

8位郷田真隆九段 13回

10位島朗九段 11回

 

こちらも羽生善治九段が歴代1位。自身の記録をまた伸ばしました。JT杯は前年優勝者とタイトル保持者以外は昨年の獲得賞金額・対局料のランキング上位から選らばれます。そのため毎年安定した活躍ができなければ連続で出場することができないため、より価値の高い記録といえます。

 

【通算対局数ランキング】(第40回まで)

1位谷川浩司九段 64局

1位羽生善治九段 64局←NEW

3位佐藤康光九段 44局

4位森内俊之九段 39局

4位丸山忠久九段 39局

6位郷田真隆九段 38局

7位米長邦雄永世棋聖 37局

8位中原誠十六世名人 36局

9位加藤一二三九段 35局

9位深浦康市九段 35局

 

こちらは谷川浩司九段と羽生善治九段が歴代1位。羽生九段は先にも述べましたが、来年の出場がほぼ確定しているので、来年歴代単独1位になりそうです。

このランキングを見ると1位~5位に羽生世代の棋士が仲良く(?)ランクイン。羽生世代の強さがここでもわかります。

 

【通算勝数ランキング】(第41回まで)

1位谷川浩司九段 40勝

2位羽生善治九段 38勝

3位佐藤康光九段 23勝

4位米長邦雄永世棋聖 22勝

4位深浦康市九段 22勝

6位郷田真隆九段 21勝

6位丸山忠久九段 21勝

7位加藤一二三九段 19勝

7位久保利明九段 19勝←NEW

9位中原誠十六世名人 17勝

9位森内俊之九段 17勝

 

歴代1位は谷川浩司九段。やはり最多優勝者が順当に1位となっています。今大会出場した久保九段は加藤一二三九段の記録に並びました。

この中で目を引くのは深浦康市九段。出場13回ながら勝数は歴代4位の22勝!毎回上位に残って活躍していることがわかります。勝数は出場しているだけでは伸びない記録なのでこちらも価値のある記録です。

 

【通算勝率ランキング】(第40回まで、通算10局以上)

1位豊島将之竜王 0.750(12勝4敗)←NEW

2位山崎隆之八段 0.636(7勝4敗)

3位深浦康市九段 0.629(22勝13敗)

4位谷川浩司九段 0.625(40勝24敗)

5位森下卓九段 0.615(16勝10敗)

6位久保利明九段 0.613(19勝12敗)←NEW

7位米長邦雄永世棋聖 0.595(22勝15敗)

8位羽生善治九段 0.594(38勝26敗)←NEW

9位渡辺明名人 0.556(15勝12敗)←NEW

10位郷田真隆九段 0.553(21勝17敗)

 

最後は通算勝率ランキング。1位は豊島将之竜王。勝率はなんと驚異の7割5分。今回の優勝前でも歴代1位でしたが、さらに記録を伸ばしました。

2位は山崎隆之八段。過去に1回戦からの優勝と準優勝が1回ずつあり、それで勝率を上げました。

3位は深浦康市九段。優勝こそありませんが3回の準優勝が大きく影響しています。

通算勝率は他のランキングと違い、出場する度に増減するものなのでまだまだ変動はあるかもしれません。

 

以上のようになっています。

米長永世棋聖、谷川九段、羽生九段、郷田九段は全てのランキングでトップ10に入っています。この4人の共通点は3回以上優勝しているということ。渡辺名人も3回以上優勝していますが、まだ出場歴が4人に比べて短いため、ランクインしている部門は少なめです。しかしこの法則からいくと将来のランクインは固そうです。

そして何よりも目を引くのが谷川浩司九段と羽生善治九段。勝率以外のランキングにおいて二人で1位と2位を独占。かつてのタイトル戦で幾度となくしのぎを削った二人が上位で争っているのは何か胸が熱くなりますね!

 

そしてJT杯は全局公開対局となるプロ公式戦はもちろん、小学生たちのこども大会も開かている、とても大きな関わりのある棋戦です。これからのJT杯が長く続くことを願っています!

キングコング西野亮廣さん、ゴッドタン出演回まとめ

どうもstsです。

 

今回は私の好きなテレビ番組、「ゴッドタン」に関する記事です。

ゴッドタンの中でも欠かせないのが絵本作家としても活動しているキングコング西野亮廣さんの出演回です。

これまで番組史残る回がいくつも誕生しており、出演する度に私もお腹を抱えて爆笑してしまいます。

ということで今回はそのキングコング西野さんの出演回をまとめてみました。

さっそくどうぞ!

 

①マジギライ1/5(2014年)

②仲直りフレンドパーク5(2014年)

③ザ・大声クイズ12(2014年)

④仲直りフレンドパーク6(2015年)

⑤西野理解王選手権(2016年)

⑥仲直りフレンドパーク7【前編・後編】(2016年)

⑦西野の夢 かなえたろかスペシャル(2017年)

⑧マジギライ芸人No.1選手権(2017年)

⑨西野VS劇団ひとり 完全決着スペシャル(2018年)

劇団ひとりVS西野 もう一度嫌いになろう!(2018年)

⑪第2回 西野をもう一度嫌いになろう!(2019年)

⑫第12回コンビ愛確かめ選手権【前編・後編】(2020年)

 

以上のようになっています。

2014年から年1~2回のペースで毎年出演していますね。

振り返ってみれば、鏡シューティングから服の破き合い、尻ベーターゲームなど、番組に残る数々のものが生まれましたね。

初期の頃は二瓶さん&水口さんコンビとバチバチの関係になっていましたが、途中からは完全に劇団ひとりさんとの抗争に。

仲が悪い関係だったため、仲良くなるための企画を行うなどして仲良くなれましたが、それでは面白くないと、現在は再び嫌いになるように頑張るという展開になっています。

 

様々な対決や企画、ゲームをゴッドタンで果たしてきた西野さん。これからのゴッドタンの出演を楽しみに待ってます!

将棋界、九段昇段最年少記録

どうもstsです。

 

今回の記事のテーマも将棋です。

今回取り上げるのは将棋界の最高段位、九段です。現在将棋界で九段になるためには

(1)名人1期獲得

(2)竜王2期獲得

(3)タイトル通算3期獲得

(4)八段昇段後250勝

の4種類あります。

 

では九段に最年少で昇段した棋士は誰なのでしょうか。また歴代でトップ10に入っている棋士はどういう棋士がいるのか。まとめてみました。

それではさっそくどうぞ!

 

1位藤井聡太二冠 18歳11ヶ月

昇段理由:タイトル通算3期獲得

九段昇段:2021年

九段昇段歴代最年少記録を打ち立てたのは、「神童」藤井聡太二冠です。藤井二冠は史上5人目となる中学生棋士としてデビューするといきなり29連勝を達成。その後数々の最年少記録を更新する中、2020年には史上最年少で初タイトル棋聖を獲得すると、同年王位も奪取。そして初の防衛戦となった2021年の棋聖戦で見事防衛。タイトル獲得通算3期となり、史上最年少九段昇段を決め、また新たな最年少記録を打ち立てました。

 

2位渡辺明名人 21歳7ヶ月

昇段理由:竜王2期獲得

九段昇段:2005年

藤井二冠に記録を破られるまで1位だったのが「将棋界の冬将軍」渡辺明名人です。渡辺名人は史上4人目となる中学生棋士としてデビューすると20歳で森内俊之竜王(当時)から竜王を奪取。翌年、タイトル戦初挑戦だった木村一基七段(当時)の挑戦を退け、竜王獲得2期により史上最年少の21歳7ヶ月での昇段となりました。渡辺先生はこの竜王を防衛し続け、永世竜王の有資格者となっています。(永世棋王も有資格者。)

永世竜王への軌跡

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  • 作者:渡辺 明
  • 発売日: 2009/07/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  

3位谷川浩司九段 21歳11ヶ月

昇段理由:名人1期獲得

九段昇段:1984

3位は「光速流」でお馴染み、谷川浩司九段です。谷川先生は史上2人目となる中学生棋士としてデビュー。C級2組で1年だけ足踏みするもその後毎年昇級。そのまま名人まで獲得。21歳で名人を獲得するとともに九段への昇段を決めました。谷川先生は名人獲得したのは21歳2ヶ月でしたが、当時は昇段するのは翌年4月1日付けという規定があったため、記録上は21歳11ヶ月となっています。

光速の終盤術 (将棋連盟文庫)

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4位羽生善治九段 23歳6ヶ月

昇段理由:タイトル通算3期獲得かつ八段に昇段している

九段昇段:1994年

4位は将棋界の記録を塗り替え続ける「将棋界のレジェンド」羽生善治九段です。羽生先生は史上3人目の中学生棋士としてデビューすると19歳の時に島朗竜王(当時)から竜王を奪取し、初タイトル獲得。1993年にはA級に昇級したため八段になり、その当時すでにタイトルを通算3期以上獲得していましたが、当時は1年で1つまで昇段できないという規定があったため、翌年4月1日付けで九段に昇段しました。

決断力 (角川新書)

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5位南芳一九段 25歳8ヶ月

昇段理由:タイトル通算3期かつ八段に昇段している

九段昇段:1989年

5位は「地蔵流」の棋風でお馴染み南芳一九段です。南先生は17歳のときに高校生で棋士デビュー。デビューからわずか5年でA級に昇級し、八段になると、1988年には初タイトル棋聖を獲得。勢いそのままに王将も奪取し、二冠へと駆け上がります。初防衛戦の棋聖戦でこそ防衛失敗しますが、王将戦で初防衛を果たし、タイトルを通算で3期獲得。九段昇段を決めました。

南の右玉

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  • 作者:南 芳一
  • 発売日: 2011/09/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

6位中原誠十六世名人 26歳2ヶ月

昇段理由:点数規定30点到達

九段昇段:1973年

6位は「自然流」の棋風で将棋界の第一人者として君臨した中原誠十六世名人です。中原先生は18歳のときにプロ棋士デビュー。20歳の時には初タイトルである棋聖を獲得。その後もタイトル獲得や一般棋戦優勝を重ねていきます。そして1973年には新たに九段昇段規定として点数制度が加わります。その際すでに九段昇段のための30点をクリアしていた中原先生は初の適用者の一人となり九段昇段となりました。

中原誠名局集

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7位永瀬拓矢王座

昇段理由:タイトル通算3期獲得

九段昇段:2020年

7位は「軍曹」の愛称でお馴染み、永瀬拓矢二冠です。永瀬先生は17歳の時プロ入り。プロ入り当初は振り飛車党でしたが、後に居飛車党に転向しました。2019年に初タイトルとなる叡王を獲得すると、同年王座も奪取。一気に二冠王となります。2020年には「令和の十番勝負」となった豊島竜王名人との戦いの末、叡王を失いますが、同年秋に王座を防衛。タイトル通算3期獲得により九段昇段となりました。

全戦型対応版 永瀬流負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)

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  • 作者:永瀬 拓矢
  • 発売日: 2017/12/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

8位佐藤天彦九段 28歳4ヶ月

昇段理由:名人1期獲得

九段昇段:2016年

8位は「貴族」の愛称で知られる佐藤天彦九段です。佐藤天彦九段は18歳の時にプロ入り。C級2組・C級1組では昇級するのに年月を要しますが、B級2組に昇級してからは毎年昇級を重ね、A級でも1期目で挑戦権を獲得。当時は後手番横歩取りをエース戦法にしており、羽生善治名人(当時)から名人を奪取。九段昇段を決めました。その後名人は3連覇し、実力制第十三代名人を引退後に名乗る資格を得ています。

理想を現実にする力 (朝日新書)

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  • 作者:佐藤天彦
  • 発売日: 2017/04/13
  • メディア: 新書
 

 

9位佐藤康光九段 28歳8ヶ月

昇段理由:名人1期獲得

九段昇段:1998年

9位は「緻密流」の棋風でお馴染みである、現日本将棋連盟会長佐藤康光九段です。1997年のA級順位戦で6勝3敗の成績を残すと同世代のライバルである羽生先生とのプレーオフを制し、名人挑戦権を獲得。名人戦では昨年永世名人の資格を得ていた谷川浩司名人をフルセットの末破り、実力制になってから10人目となる名人に就き、九段昇段を決めました。

天衣無縫 佐藤康光勝局集

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10位豊島将之竜王 29歳1ヶ月

昇段理由:名人1期獲得

九段昇段:2019年

10位は「きゅん」の愛称でファンからの人気も高い豊島将之竜王。豊島先生はプロ入り前から注目されており、16歳でプロ入り。その後も高勝率を毎年残していきますが、タイトル獲得はなかなか届かないという状態が続きます。しかし2018年には羽生善治棋聖(当時)を破り初タイトルの棋聖を獲得すると、翌年は名人戦の連覇を続けていた佐藤天彦名人(当時)を破り、名人に就き、九段昇段を決めるとともに三冠へと到達しました。

名人への軌跡

名人への軌跡

  • 作者:豊島将之
  • 発売日: 2019/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

以上のようになっています。

上記でも触れたように、本日2021年7月3日行われた棋聖戦第3局で藤井二冠は初防衛を決め、従来の記録を大幅に更新する18歳での九段昇段を決めました。18歳でプロ入りするだけでも凄い中、この記録は到底破られはしない記録だと思います。

 

さてこのランキングをみると5位の中原十六世名人以外は全員現役の棋士ですよね。升田幸三実力制第四代名人、大山康晴十五世名人、加藤一二三九段、米長邦雄永世棋聖二上達也九段といった名棋士たちの名前はトップ10に入っていそうですが、実は入っていないんですね。

その理由として昔は最高段位が八段だったということが挙げられます。そのため最高段位が八段の時代の棋士は上位に入りにくくなっています。

 

また現役の棋士が多い理由として、昔は九段昇段規定が厳しかったということがあげられます。

先にも述べましたが、かつて将棋界の最高段位は八段であり、新たに段位としての九段が作られることとなりました。

そして九段になるための条件は九段は

(1)永世九段の称号を獲得する

(2)名人を3期獲得する

(3)名人を2期獲得して順位戦で抜群の成績をあげる

この3つしかありませんでした。

そこで(1)を満たしていた塚田正夫名誉十段・(2)を満たしていた大山康晴十五世名人・(3)を満たしていた升田幸三実力制第四代名人が早々と九段に昇段します。この3人はある程度の実績を残してから九段昇段となっているため、トップ10には入っていません。しかしこの条件があまりにも厳しく九段は3人しかいないという状況が長らく続きます。

 

そこで新たな規定して点数制度と他のタイトル規定が加わります。

(4)点数制度30点到達(点数の計算方法はタイトル獲得数×3+一般棋戦優勝回数+タイトル戦挑戦回数+A級順位戦在籍年数。この数が30を越えれば九段になれる。)

(5)タイトル通算3期獲得で八段に昇段していること(当時は昇段の飛び級が認められていなかったため、まず八段になっている必要があった。)

かつての制度では名人と九段以外のタイトルをいくら獲得しても場合によっては九段に昇段できない可能性がありましたが、この規定が追加されることによって、九段や名人のタイトルを獲得しなくても九段への昇段が可能となりました。

 

さらにその後は名人1期で九段に昇段できるようになり、また勝数規定も加わることとなります。

そして現在の九段昇段規定となっています。

かつての昇段規定が厳しく過去の棋士たちは上位には名前が載りにくいんですね。そうなるとなおさら中原先生の凄さもわかりますね。

 

さて、18歳で九段という凄まじい記録が生まれた2021年。これから九段昇段の最年少記録を塗り替える棋士は出てくるのか、またトップ10に食い込む棋士は出てくるのか、注目していきたいと思います。また上位に食い込む棋士が出た際はこの記事も更新していきたいと思います。

ではまた!

A級順位戦、歴代の50代の棋士

どうもstsです。

 

本日9月27日は羽生善治九段、50歳の誕生日です。おめでとうございます!

羽生九段といえば先日竜王戦の挑戦権を獲得、さらには王将リーグ開幕戦で藤井聡太二冠を破るなどトップ棋士として今なお健在ぶりを示しています。

また羽生九段は現在順位戦でも一番上のクラスであるA級に在籍。同世代である佐藤康光九段とともに50代でA級棋士として戦っています。

では今まで50代でA級に在籍した棋士は何人いるのでしょうか、またどのような棋士がいるのでしょうか。今回はそちらをまとめてみました。

 

さっそくどうぞ!

※各棋士の横の()内の年齢は最後にA級に在籍した時の年齢です。

 

 

金易二郎名誉九段(56歳)

第1期順位戦から参加。記念すべき第1期A級順位戦は当時八段だった14名の棋士の総当たりで行われました。その中で50代だったのが金八段(当時)と土居市太郎八段(当時)でした。金先生はその第1期で降級となり第1期限りでの引退となり、引退後には名誉九段が贈呈されました。棋士番号は1であり、また現日本将棋連盟になる前の体制の日本将棋連盟では会長を務めました。

 

・花田長太郎贈九段(50歳)

第1期順位戦から参加。第2期で50歳を迎えます。そこでA級3位となり挑戦者決定戦へと進出。(当時はA級の上位3人とB級の1位で名人挑戦者を決める規約。)しかし病気による体調不良もあり挑戦者決定戦には参加せず不戦敗となり、その後に亡くなります。花田先生は坂田三吉贈王将・名人が端歩を突いたことで有名な「天龍寺の決戦」の対戦相手といても有名です。

 

・村上真一八段(50歳)

第1期順位戦から参加。第1期では金先生と同じく降級し、第2期ではB級で1位の順位になるはずでした。しかし第2期のA級に在籍しており、チェスの名手でもあった坂口允彦八段がチェス界に転向するため休場を発表。A級に欠員が出たため、B級で1位だった村上八段が繰り上がりでA級に参加しました。結果は降級となりましたが、欠員補充のための繰り上がりという珍しいケースを経験した棋士です。

 

・土居市太郎名誉名人(61歳)

第1期順位戦から参加。関根金次郎十三世名人の時代に強さを発揮したものの、当時は世襲制の名人のため、名人にはなれませんでした。実力制の名人戦が始まったころには50歳を超えており、第3期A級順位戦で降級。そのまま引退を決断しました。引退後には「名誉名人」の称号が贈られました。近年コンピュータ将棋の影響で増えている「土居矢倉」はこの土居先生が多用していたことが名前の由来となっています。

 

大野源一九段(53歳)

第1期順位戦から参加。第5期と第10期の順位戦でA級から降級するものの、いずれもA級に復帰しました。45歳の時2度目のA級に復帰を決めると、53歳までA級に在籍し続けました。大野先生は「振り飛車名人」の異名で知られ、升田幸三先生や大山康晴先生の兄弟子にあたります。また振り飛車の戦いにおける醍醐味である捌きの名手でもあり、久保利明先生が憧れる振り飛車棋士としても有名です。

 

・原田泰夫九段(50歳) 

第1期順位戦から参加。第1期の時は四段であり、C級で参加していました。その後は順調に昇級を重ね20代でA級に登り詰めます。しかし30代半ば~40代半ばにかけてB級2組に降級。しかしそこから息を吹き返し48歳の時、A級への復帰を果たします。その後、50歳になるまでA級に在籍しました。原田先生は初心者向けの解説がわかりやすいのが有名であり、現代もよく用いられる将棋における格言の多くは原田先生が作られたものとして有名です。

 

丸田祐三九段(55歳) 28期

第1期順位戦から参加。丸田先生も第1期の時は四段であり、C級からの参加でした。翌年もB級で昇級を果たし、第3期ではA級棋士として参加しました(当時はA級・B級・C級の3クラス)。一度A級から降級しますが、復帰。そこから長らくA級に在籍し続け、50代半ばまでA級に在籍しました。丸田先生はひねり飛車における「丸田流」はあまりにも有名。また現役を長く続け、加藤一二三先生に破られるまで最年長記録保持者でした。

 

塚田正夫名誉十段(60歳) 

第1期順位戦から参加。第2期で名人戦の挑戦権を獲得すると無敵を誇っていた木村義雄名人(当時)から名人を奪取。実力制2代目の名人となりました。A級には連続26期在籍するも降級。翌年にはA級復帰を決め、その後還暦を迎えるまでA級に在籍しました。塚田先生は詰め将棋の大家として知られ、「寄せの塚田」とも呼ばれました。また九段戦において強さを発揮する様から「九段男」とも呼ばれました。

 

花村元司九段(61歳)

第1期順位戦から参加。A級とB級1組を何度か行き来しますが、48歳でB級1組から昇級。その後、53歳で降級するまでA級に在籍します。しかしこれで終わらずなんと60歳で四度目のA級へと復帰を遂げました。60歳での昇級は今も破られていない最年長記録です。花村先生はプロになる前は賭け将棋で生計を立てるいわゆる「真剣士」として有名であり、その名が知れ渡り、異例のプロ五段試験へと繋がったことが有名です。

 

升田幸三実力制第四代名人(61歳)

第1期順位戦から参加。当時は七段でB級からの参加でした。その第1期で昇級を決め、翌年からA級に参加。第16期名人戦では弟弟子にあたる大山康晴名人(当時)を破り悲願の名人の座に就くとともに、当時あったタイトル三冠を全て独占しました。名人失冠も強さは際立ち、A級には連続31期在籍。晩年は休場が目立ち、A級のまま自ら引退しました。A級での通算勝率は7割を越えており、歴代1位の記録となっています。

 

二上達也九段(55歳)

第6期順位戦から参加。初参加からA級までB級1組で1年足踏みした以外は毎年昇級を重ね、A級まで5年という驚異的なスピードで登り詰め、22年連続でA級に在籍しました。B級1組降級後も、即復帰。50歳でA級に在籍します。51歳で再び降級しますが53歳でA級に復帰し、強さを見せつけました。二上先生は羽生善治先生の師匠としても知られ、大山先生の五冠独占を二度崩すなど、記憶に残るシリーズも多いです。

 

大山康晴十五世名人(69歳)

第1期順位戦から参加。当時は六段でB級からの参加でした。第3期順位戦でA級に昇級すると、第6期順位戦では挑戦権を獲得し、初の名人の座に就きました。その後は名人を13連覇を含む通算18期獲得。名人失冠後も会長の座に就きながらもA級に在籍。還暦を越え、ガンに侵されながらも復帰し戦う姿は「不死鳥」とも呼ばれました。大山先生は69歳で亡くなるまでA級に在籍。連続44期の在籍記録は歴代1位となっています。

 

・内藤國雄九段(52歳)

第14期順位戦から参加。A級とB級1組を何度か行き来しますが、第45期順位戦で47歳ながら4度目のA級昇級。その後52歳までA級に在籍し続けました。内藤先生は「自在流」の棋風で知られる通り、横歩取りの大家として有名で、第1回升田幸三賞の受賞棋士でもあります。また歌手としてもCDで発売した「おゆき」はミリオンセラーとなり、「将棋界で最も将棋が強く、歌手界で最も将棋が強い」ともいわれました。

 

・有吉道夫九段(60歳)

第10期順位戦から参加。A級4期目で名人戦の挑戦権を獲得し、名人戦の舞台では大山康晴名人(当時)と師弟対決に挑みました。有吉先生は2度目のA級降級後、54歳でA級への昇級を決めます。その後もA級で戦い抜き、還暦でA級を達成。こちらも大山先生に続き、師弟でA級還暦という記録を残しました。有吉先生は「火の玉流」の棋風で知られ、矢倉における▲4六銀・▲3七桂の形は「有吉流」とも呼ばれます。

 

・森けい二九段(50歳)

第23期順位戦から参加。A級1期目の時に、いきなり名人戦挑戦権を獲得すると、名人戦第1局の舞台では頭を坊丸めて現れ、皆の度肝を抜きました。その後は2度目のA級降級後、49歳でA級昇級を決め、50歳でA級で戦いました。また59歳の時はB級1組への昇級を決め、還暦ながらB級1組への復帰を決めるなど、ベテランの意地を見せ続けた棋士でした。森先生は終盤に力を発揮し、「終盤の魔術師」という異名でも知られました。

 

米長邦雄永世棋聖(54歳)

第18期順位戦から参加。若手時代から注目される存在でタイトルをいくつも獲得しましたが、名人のタイトルにだけはなぜか届かず「不運の棋士」とも呼ばれました。しかし、第51期順位戦で7度目となる挑戦権を獲得すると、宿敵中原誠名人(当時)から奪取。49歳での名人獲得は将棋界を越えて話題となりました。米長先生は名人失冠後もA級に在籍し、54歳の時に降級。その後は順位戦には参加せずフリークラスに在籍しました。

 

中原誠十六世名人(52歳)

第21期順位戦から参加。順位戦初参加から毎年昇級を重ね、A級2期目で名人挑戦権を獲得すると最強を誇っていた大山名人(当時)から名人を奪取。その後名人戦では9連覇を含む通算15期獲得しました。中原先生は最後の名人失冠後もA級に在籍しましたが、52歳の時に降級。永世名人がA級から降級するのは初の事態であり「事件」とも呼ばれました。その後はB級1組で2期指して、フリークラスに転出しました。

 

加藤一二三九段(62歳)

第9期順位戦から参加。史上初の中学生棋士としてデビューすると毎年昇級を重ね、19歳でA級。20歳で名人挑戦権を獲得するなど最年少記録を次々と打ち立てました。しかし名人を獲得したのは42歳の時、中原先生との「十番勝負」の時でした。順位戦では長き渡り活躍し、A級には還暦を越えても在籍し、通算在籍数は大山先生に次ぐ36期。その後も衰えぬ闘志で現役を長く続け、最年長記録と次々と打ち立てました。

 

青野照市九段(51歳)

第29期順位戦から参加。A級から2回目の降級後、47歳でA級への復帰を決めます。加藤先生の降級後、A級では30代前半の羽生世代が大半を占めていましたが、その中で一人50代として奮闘しました。青野先生は対振り飛車における居飛車の「鷺ノ宮定跡」、今や先手番横歩取りの主流戦法である「青野流」で升田幸三賞を受賞。また一手損角換わりの先駆者となるなど序盤巧者の一人としても有名です。 

 

・高橋道雄九段(52歳)

第40期順位戦から参加。高橋先生は、A級で3度目の降級後、48歳でA級への復帰を決めます。復帰後はA級最年長ながら、50歳の時はA級2位の成績を残すなど、50代を越えてなお奮闘しました。高橋先生は矢倉と横歩取り△8五飛車戦法を得意としており、「地道流」の棋風で知られています。またアニメやアイドルにも精通しており、一時期テレビ番組にも数多く出演していました。

 

谷川浩司九段【十七世名人有資格者】(51歳)

第36期順位戦から参加。史上二人目の中学生棋士としてデビュー。初参加のC級2組は昇級を逃しますが、翌年から毎年昇級。A級も1期目で挑戦権を獲得し、加藤名人(当時)から名人の座を奪い、21歳での史上最年少名人となりました。谷川先生はその後も名人戦で中原先生や米長先生、羽生世代の棋士名人戦の舞台で戦いますが、51歳の時、A級から降級。中原先生に次ぐ永世名人の降級は再び「事件」と言われました。 

 

佐藤康光九段【永世棋聖有資格者】(現在50歳)

第46期順位戦から参加。27歳でA級に昇級するとA級2期目で名人挑戦権を獲得。谷川浩司名人(当時)を破り、名人の座に就くと翌年も防衛。連覇を果たしました。佐藤先生は名人失冠後、一度A級から降級しますが、即A級に復帰。現在までA級の座を守り続けており、今期もA級最年長となります。将棋連盟の会長と激務の中、誰も真似できない序盤戦術はファンを虜にしています。

 

羽生善治九段【永世七冠有資格者】(現在50歳)

第45期順位戦から参加。史上3人目の中学生棋士としてデビューすると23歳で名人を獲得。その後も名人戦では森内俊之九段と幾度となく対戦。羽生先生と森内先生しか名人の座に就いていないという期間が長らく続きました。37歳の時には十九世名人の資格を獲得。その10年後には永世竜王の資格も獲得し、史上初の永世七冠となりました。

 

以上のようになっています。

50代でのA級を達成されたのは23名となっています。

年齢順で見てみると

1位大山康晴十五世名人(69歳)

2位加藤一二三九段(62歳)

3位土居市太郎名誉名人(61歳)

3位升田幸三実力制第四代名人(61歳)

3位花村元司九段(61歳)

6位塚田正夫名誉十段(60歳)

6位有吉道夫九段(60歳)

8位金易二郎名誉九段(56歳)

9位丸田祐三九段(55歳)

9位二上達也九段(55歳)

 

このようになっています。

50代でA級というのは凄い記録ですが、60代、還暦を越えてもA級に在籍した棋士も7名おられました。

名だたる棋士ばかりです。皆様は何人知っていましたか?

 

さて今期の順位戦も進行中です。これからの順位戦も見守っていきましょう!