タイトルの永世称号の条件

先週の火曜日、竜王戦第5局が行われました。

角換わり相腰掛け銀の形になり、羽生棋聖が▲4五銀から積極的に仕掛けていきました。その仕掛けが功を奏し、2日目午後からは優勢の局面が続き、羽生棋聖が勝利を収めました!

それにしても永世七冠のかかる重要な対局でも積極的な指しまわしをするあたりはさすがですよね!

これで渡辺竜王に続く永世竜王、そして史上初となる永世七冠となりました。

永世称号は1つ獲得するだけでも後世に名を残すレベルと言われるのに、7つのタイトルで永世称号を獲得するというのは本当に素晴らしいことだとわかります。

今まで数々将棋界の歴史を塗り替えてきましたが、今回はまた新たなる記録を打ち立てましたね!

 

さて今回は現在行われているタイトル戦の永世称号の獲得条件を確認しておきましょう。

永世竜王(連続5期か通算7期)

今回羽生新竜王が獲得した称号です。

永世名人(通算5期)

江戸時代から行われていた世襲制の名人との繋がりがり、永世名人は~世名人と呼ばれます。

永世王位(連続5期か通算10期)

羽生竜王以外では大山十五世名人、中原十六世名人が獲得しています。

名誉王座(連続5期か通算10期)

永世称号で唯一現役のまま名乗れる称号。60歳の還暦を迎えれば現役や引退関係なく名乗れます。中原永世十段(当時)も現役のまま名乗りました。

永世棋王(連続5期)

唯一連続でしかとることができない称号。そのため10期とろうが20期とろうが永世棋王が名乗れないという珍しい条件です。

永世王将(通算10期)

こちらは最低でも10年王将にいないと獲得できない称号。しかし大山十五世名人は王将だけで20期獲得していました。

⑦永世棋聖(通算5期)

昔は前期・後期と1年に2回行われていたこともあり、永世棋聖の称号保持者は6人います。

 

これを見てもわかるように永世称号を獲得するためには一時的な活躍ではなく、持続的な活躍がないと獲得することができないことがおわかりになると思います。

常に将棋界の第一線で活躍されたこそ達成できた記録、まさに永遠の金字塔だと思います。

次はタイトル獲得通算100期に期待が高まります。

また羽生竜王には、色んな夢や感動を見させてもらいたいです!

これからのご活躍にも期待ですね!